故人が残していったものは、本人の思いも、あなたの思いも詰まっているので、なかなか簡単に処分する気になれないのではないでしょうか。
しかし、親の家が賃貸だったりする場合は早く整理して引き渡さなければいけません。一軒家の場合も解体したり、借家として運用を考えているのであれば、一旦綺麗にする必要が出てきます。
大型の家具や家電の処分に関してはまだ心理的な抵抗はないかもしれませんが、問題になるのは手紙や写真などです。
急ぐからといってとにかく全部捨ててしまっては後悔するかもしれませんし、とにかく全部引き取れば膨大な量になってしまいます。
段ボールに詰め込んで自宅へ送る。あとでゆっくり整理
一番おすすめな方法は、とりあえず迷ったものは全て段ボール箱に詰め込んでしまい、自宅へ送って後からじっくり整理するやり方です。
手紙や年賀状、手帳、日記、写真などは処分に困るもの。ついついじっくり見入ってしまい、色々思い出すこともあるでしょう。それで作業が止まってしまうのも無理はありません。
時間的制約があって困っているのなら、自宅へ送って後からやれば自分のペースで片付けられますのでおすすめです。
写真としてデータに残す
どうしても捨てられないものは無理をして捨てる必要はないと思います。
でも、かさばるから・・・と、ちょっと迷っているものなら、データ化がオススメです。手紙などの文書はスキャナーを使い、ちょっとした小物は写真に撮ってデータにしてしまえば、省スペースになります。
「写真そのもの」も、スキャナーを使えばデータ化可能。大事なのは「物」よりも、思い出です。後から眺めて故人のことを想うには、こういった形でも十分ではないでしょうか。
家電はリサイクルへ
何か特別な由縁があってとっておきたいものなら別ですが、テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機といった家電、あるいはタンスなどの大型家具は何かしらの形で処分することになるでしょう。
家具家電は「家電リサイクル法」が定められており、リサイクル費用がかかります。これらは粗大ゴミとして処理され、種類や大きさによって価格が決まっており、小型のものなら数百円、ベッドや机など大型になると1,000~2,000円が相場です。
料金は自治体によって違います。詳しくは各自治体のHPへ。
リサイクルショップや、ネットオークションへ
粗大ごみとして処理するのは一番楽な方法です。しかし、お金がかかってしまうのが難点ですし、数が増えればその金額はバカになりません。
だったら、少しでもお金になるリサイクルショップへ持ち込んだほうがお得です。大型家具など自分で持ち込むのが大変なものでも出張サービスをお願いすれば引き取りに来てくれます。手数料はかかりますが、捨ててしまうよりは良いのではないでしょうか。
インターネットに詳しい方なら、ネットオークションも手です。今では多くの人が気軽に利用しているものですし、思わぬ金額になることもあるので挑戦してみてはいかがでしょうか。
他には、フリーマーケットもあります。実際にお客さんの顔が観られるので安心感もあるでしょう。持ち込みの問題があるので、あまり大きなサイズだと厳しいですが、小型家電や衣服などはやりやすいと思います。